卯月こと伊達智美容疑者は、YouTubeチャンネルの概要欄によると「大阪・北新地のホステス」と記載されています。卯月は海外カジノサイト「Vera&John(ベラジョン)」と広告収入の契約を締結。そのうえで「ベラジョン」で実際に遊ぶ動画を投稿。冒頭には必ず「この動画はオンラインカジノを宣伝する目的はありません」と断り書きをしていましたが、その一方でカジノにアクセスできるリンクを掲載。結果として、動画を1本投稿するごとに約7万円を広告費として受け取っていたとされています。
このように事業者と広告契約を結び、表向きは投稿動画という形でオンラインカジノに勧誘し、常習賭博をほう助していた手口での逮捕は全国で初めてのケースとのことです。取り調べに対して伊達容疑者は「アフィリエイト契約をし、客を勧誘することが違法だとは思わなかった」と話しているということです。
ちなみにこの「ベラジョン」は、2022年3月に「ラファエル」(同173万人)が公式アンバサダーとして就任したことでも知られています。
ラファエルが現在もその職務を継続しているかは不明ですが、ベラジョンの公式YouTubeチャンネルでは、今もラファエルが出演する動画が複数公開されており、実際にギャンブルをする様子が紹介されています。
オンラインカジノをめぐる問題
オンラインカジノは、かつては法律上“グレー”とされ、YouTube上にはオンラインカジノを扱ったコンテンツが多数投稿されていました。ところが2022年10月、警察庁・消費者庁が「日本国内ではオンラインカジノに接続して賭博を行うことは犯罪です!」と明言すると一変。オンラインカジノに関する動画は次々に削除・非公開とななりました。
こうした動きの中で、それまでオンラインカジノの「BeeBet(ビーベット)」でギャンブルをする動画を公開していた「朝倉未来」(登録者数342万人)も一連の動画を削除。当時、朝倉からは削除について何も説明がなかったため、「シバター」(同116万人)は、自身の口で説明すべきだと批判していました。ちなみに朝倉が紹介していたビーベットは、格闘技大会「BreakingDown」のスポンサーを務めていたこともあります。(参考:PRTimes)
警察庁によると、2023年にはオンラインカジノに関する賭博事犯が107人検挙されています。今年6月には「勇者トロ」(同4600人)、2月には「ストマック」(同12万人)、昨年9月には「寝る前にch」(同7400人)と、インフルエンサーの逮捕報道も続いています。
今年5月、女性配信者の「たぬかな」(同1万人)は、キプロスに本拠地を置くオンラインブックメーカー「1XBET」と新たにスポンサーと契約を結んだことを自身のXで報告。ところがこれに対し、「これは合法?」と賭博ほう助を指摘する声が寄せられたためか、たぬかながこの投稿を削除するという出来事もありました。
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Source: YouTube速報