カメラの構図は「THE FIRST TAKE」
この動画はタイトル通り、登場する人々が、お米を一発で食べ切るまでを撮影する動画。
構図からして、大人気チャンネル「THE FIRST TAKE」(同909万人)のパロディーであることは明白です。同チャンネルは、アーティストが一発撮りで歌い、その緊張感を鮮明に切り取る動画ですが、この「THE F1RST RICE」の概要欄には「一発撮りで食べ切る。 今というお米と。 今しか出せない咀嚼音を。 この飯は二度とない」と書かれてあります。
開設されてから約2週間。投稿された動画は約30本。白米をただひたすら食べるだけの光景を、「THE FIRST TAKE」のパッケージに落とし込み、スタイリッシュに見せていることが評判を呼んで、着実に登録者を増やしています。
なぜかヘッドホンを装着する
例えば、ビデオディレクターの反保シュウジの登場回。まずはオープニングで、タイトルが表示されます。この入り方は本家でもおなじみです。
この後、反保がマイクスタンドの前に登場し、おもむろにヘッドホンを装着。ここはやはり本家へのリスペクトなのでしょう。続けて彼は声を何度か発し、律儀にマイクチェック。このあと始まる食事とは全く関係のない無駄な時間がまた、パロディーの濃度を高めています。
そしていざ実食。ご飯の上には明太子がありました。このおかずは毎回違うようです。そして反保は、なぜか「ふーっ」とため息をついて気合を入れると、「いただきます」ときちんとあいさつし、食べ始めました。
歌を歌うわけではありませんので、もちろん歌声は聞こえません。代わりにこの空間に流れてくる音は、ご飯の咀嚼音、茶碗に箸が当たる音、ほかにはご飯に「ふーっ」と息を吹きかけて冷ます音だったりします。また「THE FIRST TAKE」のように、失敗することが許されないような状況でもありませんので、淡々と食べ進める姿を、視聴者はのんびりと見続けることになります。
動画の最後は、完食した反保さんが「ごちそうさまでした」とまたあいさつし立ち去り、画面にはマイクスタンドだけ残りました。他の動画も大体このルーティンを繰り返しています。
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Source: YouTube速報