3月16日、ネット配信を通じて著名人をくり返し脅迫する常習的脅迫などの容疑で、警視庁は、「ガーシー」こと東谷義和容疑者(51)に対する逮捕状を請求した。それから6日後、ドバイ滞在中の東谷容疑者は、ノンフィクションライターの石戸諭氏によるオンライン取材に約1時間にわたり応じた。
日本に帰らない選択をした理由
すでに、東谷容疑者はUAE(アラブ首長国連邦)に長期滞在できるビザを取得。パスポートの返納命令が出たとしてもすぐさま不法滞在とはならず、有料オンラインサロン「GASYLE」で得た収入で彼の地での暮らしを謳歌し続けるつもりだと語る。
「常習的脅迫と言われてもね、真実を伝えているだけなので。今回の(捜査)は完全に茶番だなと。既得権益を持っている人間が動いているんだろうなってふうには認識しています。だってこんな、たかが名誉毀損の問題で、国際手配しますか? 通常。警察担当の記者からも色々聞きましたけど『完全に国策で動いている』って言い方をされたんで。ワケわからん容疑をいっぱいかけられて、再逮捕、再逮捕となったら『刑務所入ってるんと一緒やな』と思って、日本に帰らない選択をしました」
――警察への対応はどうするのか。
「どっかのタイミングで僕は警視庁に電話しようと思っています。(捜査は)どうなっているんですかと。もちろん(ネットで)配信しながらね。配信しながら電話かけますよ。『これ切らないでくださいね。いま配信して何万人も見ていますから。ちゃんと対応してください』と警察にもいいます」
悪党にしか裁けない悪党がいる
――警察の聴取に応じない理由は。
「弁護士同行のもとであれば聴取受けますよと何度も言いました。あとはZoomでもできるじゃないですか。Zoomでやりましょうよと。でも現場の刑事さんには断られたって状況です」
――なぜ人気を得たと考えているか。
「いまの日本社会に対して、みんな納得いってないからじゃないですか。真っ当なことを言う人が減ったし、真実を伝える人間がいないから。昔とちがってやっぱりSNSが普及したせいでマスコミを含めて、真実を伝えてないことが分かるようになってきたじゃないですか。いわゆる権力者に対して僕は引かないんで。やっぱりこう……あんまり好きじゃないんですけども、ダークヒーロー的な見方をされている気がしています。正義の味方なんか気取るつもりもないし、真っ当に生きてきたわけでもないって分かっている。悪党にしか裁かれへん悪党がおるということですよ、結局」
昨年の参院選で28万票を獲得し、国会議員となったガーシー。なぜ「国会議員ガーシー」は誕生したのか。4月10日発売の「文藝春秋」5月号では、石戸氏によるノンフィクション「ガーシーとは何者か」を掲載する。前NHK党党首の立花孝志氏へのインタビューに加え、東谷容疑者の半生、「アテンド」業などを取材し、ガーシーの実像に迫っている。(「文藝春秋 電子版」では4月9日に公開)。
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Source: YouTube速報