2022年4月6日 13:48
ロシア出身のYouTuberコンビ「ピロシキーズ」（登録者数22万人）が、5日に「露西亜の諜報機関に通報された件について」と題した動画を公開。家族関係を含めた情報をロシアの諜報機関に通報されたとし、視聴者から驚きと心配の声が寄せられています。
https://youtu.be/UFR-RevsaAE
フェイクニュース法で逮捕のおそれ？
ピロシキーズは、タレントとしても活動する「関西系ロシア人」の小原ブラスと中庭アレクサンドラの2人組。ユニークな動画を配信していましたが、ロシアのウクライナ侵攻が始まってからは、シリアスな動画でロシア政府を批判する発言を繰り返しています。
今回の動画では、ブラスがロシアでプーチン大統領がフェイクニュースの拡散を禁止する法律（通称フェイクニュース法）に署名したという話題に言及。この法律は海外に住んでいるロシア人も対象になるそうで、違反者には最大で禁固15年の罰則が与えられるそうです。
ブラスによると、ロシアは「西側諸国の報道はすべてフェイクニュース」という立場で、実質的には反政府的な言動をするだけで「犯罪者」にされてしまう可能性があるようです。日本はロシアと犯罪人引き渡し条約を結んでいないので、すぐに2人の身に危険が迫ることはないようですが、もしロシアを訪れた場合はそのまま逮捕される恐れがあるようです。
諜報機関に通報で脅し？ 家族情報まで
さらに、この法律ができてから旧ソ連の秘密警察KGBの後継組織であるFSB（ロシア連邦保安局）に「通報した」とするメッセージが頻繁に送られてくるようになったそうです。
メッセージにはFSBに送ったというロシア語の文面が添付され、2人は「裏切者1」「裏切者2」と表記されており、政府批判をしている動画のアドレスなどが記載されています。「ブラスは親戚がロシアにいる」「アレクサンドラは祖母がロシアにいる」といった家族情報まで記され、反政府的な発言をやめさせるために家族に圧力をかけたらどうかとFSB側に提案する文章もあります。
ブラスは「私たち個人を通報するのはかまわないけど、家族を巻き込んだようなやり方はどうかと思う」と話し、アレクサンドラも「これは本当に悪質すぎる」と憤りを吐露しました。
「批判やめない」と宣言も…心配の声
こうした脅しめいた行為があったとしても、ブラスは「プーチンの批判をやめるとか、ロシア政府の批判をやめるっていうことはない」と断言。今後、もし明確に脅迫だと判断できるようなメッセージなどが送られてきた時は「容赦なく法的な対応をさせていただきます」としています。
これにネット上の視聴者からは以下のようなコメントが寄せられています。
お二人の姿勢に対する敬意と、ヤバくなる前に逃げてほしいという思いがごっちゃになってます。
こんなむちゃくちゃな法律が現代にできるなんて……お二人の安全を願っています。
お二人の安全が第一です。無理はなさらないでくださいね。
ピロシキーズのブレない姿勢を称賛する声がある一方、2人やその家族の身の安全を心配する人が多いようです。
続きを読む
Source: YouTube速報
