【速報】Google、YouTubeを買収

　米グーグルは10月9日，動画投稿サイト最大手の「YouTube（ユーチューブ）」を16億5,000万ドル（約2,000億円）で買収することで合意したと発表した。
2005年2月にアメリカで設立されたベンチャー企業のYouTubeは，利用者から投稿を募って共有，無料で閲覧できるサイトを運営している。キーワードで検索するだけで好みの動画が閲覧できる仕組みが人気を呼んで急成長し，現在，1日の動画閲覧回数は1億回以上，毎日6万5,000もの新しい動画がアップロードされている。動画の内容は，ペット等を撮ったホームビデオ的なものからテレビ番組の録画の抜粋などにいたるまで多種多様。同サイトは日本でも人気で，今年5月には動画専門サイトとして最多のアクセス（月間400万）を集めたことでも話題を呼んだ。
グーグルによれば，買収後もYouTubeの名はブランドとして存続させ，本拠地（カリフォルニア州サンブルーノ）も従業員も現行のままだという。グーグルのエリック・シュミットCEOは，「我々（グーグルとYouTube）は，似通った価値を共有している。我々は常に利用者第一主義を採り，彼らの経験を革新させることに力を注いできた」とコメント，買収によって，ネット上の動画を中心とする，より包括的で強力なサービス展開や広告戦略が可能になると強調する。
YouTubeをめぐっては，映像の著作権侵害問題が常に取り沙汰されており，買収に成功したグーグルが，今後この問題へどう対処していくかも注目される。

https://www.nhk.or.jp/bunken/summary/research/focus/103.html