2020/02/21
裏社会を舞台にした人気ゲーム『龍が如く』。シリーズ第7弾となる『龍が如く7 光と闇の行方』が1月に発売されたが、人気の理由のひとつにリアリティがあるだろう。
そんな本作だが、緻密に作られているとはいえストーリーの構成上、あえてフィクションを取り入れることもあるだろう。
バーチャルユーチューバー・懲役太郎の実況動画が「参考になりすぎる」と話題になっている。
懲役太郎は「前科3犯、(称呼番号)893番、懲役太郎です。」というフレーズで人気のバーチャルユーチューバー。
「刑務所に服役中であり、職業訓練の一貫として、ユーチューバー活動をしている」という(設定の)人物で、チャンネル登録者数は約12万人を数える。
裏社会や反社な人々の生態、刑務所・拘置所事情などに詳しいことが特徴で、自身の実体験に基づいている(と思われる)ディープな動画をこれまでに多数アップ。
「あおり運転されやすい車の特徴」「反社が教える絶対に自転車を盗難されない方法」「反社組織の組長が溺愛する孫に事務所でアニメを観せて起きた悲劇」などの濃い内容のテーマを、独特な質感の声で軽妙に語っている。
チャンネル運営者・俺太郎を相手に、『龍が如く』をプレイしていく懲役太郎。ゲームは主人公がケジメをつけるシーンに。若頭が「道具」を持ってこさせると「我々で言う道具は拳銃のこと」「包丁ですよこれは」と言及。さらに「指を落とすときは包丁は使わない」と明かし、「ノミと金槌で一気に落とす」と続ける。懲役太郎いわく、包丁ではパワーが足りず、小指を切断することが難しいようだ。
またさらに、そもそも指を詰めるための道具は事務所にはないとも語る。もしそういうグッズが事務所にあると、その事務所は「ケジメをつけるのが前提の事務所」となり、また責任の所在を親分が問われる可能性もあるそうだ。
その他にも「指詰めのときの包丁の向きが逆」「親分に向かってお疲れ様ですと言うとき、膝を曲げることは実際にはあまりない」など、実体験に基づいたリアルな指摘を加えていった懲役太郎。もっとも、ゲームを盛り上げるうえで、自分の家でひとりでノミと金槌を持って……というのは正直不格好。また、膝を曲げてお疲れ様と言うのも、この手の映画で見られる定番の演出だ。完成度を高めるために、あえてフィクションとして取り入れた部分も多いだろう。
プレイヤーとしては、そのことを理解したうえで、懲役太郎動画を観るのが一番いい楽しみ方ではないか。
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Source: YouTube速報