子役として芸能界デビューし、『天才てれびくんMAX』(NHK教育)には「てんかりん」として出演。その後、ブロガー、ギャルモデル、ニート、ゲーマー…様々な立ち位置を経験してきたてんちむ。YouTuberとして活動を始めてからは「年収は高級外車7~8台分」とテレビで告白。一見すると華々しく活動してきたようにも思えるが、その裏では2度の自殺未遂をはかるなど、波乱万丈とも言える人生を歩んできた。YouTubeではそんな彼女だからこそ作ることができる、仕事観や人生観を赤裸々に語った動画が注目を集めている。
■「働きたくない…」タバコをふかし語り続ける”語り動画”に反響
昨年発売した『私、息してる?』(竹書房)は発売前から3度の重版、発売後も即重版がかかり、好調に売り上げを伸ばしている。子役時代に抱えていた葛藤、自殺未遂の経験、亡くなった父をはじめとした家族との関係性など、これまでYouTuberとして語ってこなかった部分が赤裸々に告白されているのだ。本の出版に至ったのは、登録者が100万人に到達した自身のYouTubeチャンネル「てんちむCH」で感じた“変化”があったからだという。
「YouTubeは2016年から始めています。これまでもファンの方から質問を募集して回答をする“Q&A動画”をいくつか配信してきたんですけど、批判の方が圧倒的に多かったんですよ。『よくわからない』とか『自分勝手じゃないか』とか。でもここ1年で、状況が変わってきた。同じ切り口の動画を配信すると、『共感した』『視野が広がった』という声をいただけるようになって。“立場が人を変える”じゃないけど、私は言っちゃえば“普通ではない人生”を歩んできた。そういう経験から本を出すことで、もしかしたら“誰かの助けになることができるかも”と思ったんですよね」
冒頭でも述べたように、てんちむはこれまで様々な経歴を歩んできた。子役のカリスマから、てれび戦士としてNHKのスターに。休業期間を経てギャル雑誌でモデルとして活躍、アメブロで1位を獲得するほどの人気ブログも運営していた。再び世間から姿を消し、引きこもってゲーム実況をしていたら再度注目され、Youtuberへと転身し現在にいたる。
しかしこの人生のなかで、てんちむは2度の自殺未遂を経験した。
一度目は、芸能活動を休業していた14歳のとき。“清純派”だった世間のイメージから一転して、見た目も派手に。「なぜこんなに変わってしまったのか」と叩かれ、当時の人間関係や家族関係、様々なことが作用して「感情のコントロールができなくなり、鬱状態に。死ねないのに、2階から飛び降りて死のうとした」とブログでも明かしている。
二度目は、ある映画の主演を務めたときのこと。アダルトビデオと誤解されるほど濡れ場のシーンも多く、裸で撮影に挑まねばならなかった。「仕事がまったくない時期で、自分が選べる立場にはないと思った」「なぜOKしてしまったのか、自分のことがどんどん嫌いになっていった」と著書でも明かしている。
「このまま生きてても、幸せじゃないよなって。死について、考えること何回もありました。でも考えてもしょうがないよなって。自殺未遂を経たからこそ、たどり着いた考えだとは思うけど、結局人は生きていくんで。今を上書きしていくしかないよなって。悩んで辛い思いをするよりは、“これからどう有意義な時間を過ごしていくか”を考えることが大事。今悩みに直面している人も、そんな風に考えてみてほしいなと思います」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200104-00000304-oric-ent
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Source: YouTube速報