再生可能エネルギーの導入拡大に伴い高騰する電気料金。
時代のニーズにあわせ日本が行ってきたエネルギー開発の変遷から考える「令和」という新時代におけるエネルギーのあるべき姿とは?
ユニバーサルエネルギー研究所の金田武司氏と、
株式会社AMF代表取締役社長で若者の意見を代弁するインフルエンサーとして知られる椎木里佳氏に語ってもらった。
■エネルギー問題を考えるなら、まず日本の「特殊性」と「歴史」を考えよ
椎木 先日、『サバイバルファミリー』(監督:矢口史靖)という映画を見ました。
電気もガスも何もかもが使えなくなってしまう状況が描かれているのですが、「実際に起きてしまったら、どうなるんだろう?」と想像しました。
電気が止まってしまえば、スマホも使えなくなる。ものすごく不便になるけど、TwitterやInstagramなどの「いいね!」を気にしなくていい、
平和な世界が広がるのかな…とも思いました(笑)。
でも、冷蔵庫が使えなくなったり、医療器具が使えなくなったり、命に関わるような大きな問題も出てきますよね。
日本よりも海外の方がエネルギー問題の議論が盛り上がっているような気がするのですが、その理由を教えてほしいです。
なぜ、日本ではあまり盛り上がらないのでしょうか。
金田 エネルギー問題を考えるにあたり、まずは、日本の“特殊性”をきちんと考えないといけないと思います。
何が特殊なのかというと、日本は資源がない国であるということ。そして、隣国とエネルギーインフラがつながっていない国であるということ。
先進国で、隣国とエネルギーインフラがつながっていない国は、日本だけなんです。
イタリアもフランスも、島国であるイギリスでさえもつながっている。
すなわち、資源がないというだけではなくて、いざ何かがあって電気が使えなくなったときに、隣国から助けてもらうことができないのです。
そういう特殊な環境におかれた国であるということを理解することが、エネルギー問題を考える初めの一歩。
外国で騒いでいるエネルギー問題と、日本人が意識しなくてはいけないエネルギー問題は、実は、根本的に違うというわけです。
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Source: YouTube速報