今回、タコの踊り食いをしている姿をシェアしようとカメラの前にスタンバイしたが、タコからの反撃を受け、とんでもない結果になってしまったのだ。
■タコに吸盤で顔を吸い付かれ非常事態に
江蘇省の連雲港市に住む女性は、中国で人気のショート動画SNS『快手(Kuaishou)』に、タコの踊り食い動画を披露しようとしたところ、タコから思わぬ反撃を受けた。
タコが、吸盤でもって女性の顔に激しく吸い付いたのだ。女性が既にタコに吸い付かれている状態で動画は始まったため、多くの閲覧者がその映像に釘付けになったようだ。
女性はタコに上唇を吸い付かれたまま、最初こそ「イテテテ、すごく吸い付かれちゃってるわ!」と、笑う余裕さえ見せながら吸盤を剥がそうと試みたが、タコは力を緩めず、吸盤はなかなか剥がれない。
カメラの前で叫び声をあげながら、必死に吸盤を剥がそうとする女性の目元や頬、鼻に、これでもかと吸い付くタコ。思わず、「女性の頬がそのまま剥がれてしまうのでは!?」と思うほどの激しい吸い付き具合だ。
かなりの痛みを感じた女性は、「剥がせないわ!痛い!!」と、果ては泣き叫ぶ事態に発展した。
その後、ようやく顔からタコを引き離すことに成功した女性は、吸い付かれ続けたことで顔半分が赤くなり、目元がやや変形するほどの悲劇に見舞われてしまった。
タコが自分から離れたことに安堵したのも束の間、女性は「顔がこんなことになってしまった」と涙ながらに語り、頬が流血していることに気付いてカメラの前で更に嘆いた。
しかし最後に、本来の目的を思い出したのか、「次の動画ではちゃんと食べますね」とコメントし、わずか50秒ほどの動画を締めくくった。
■注目を浴びたかった女性、皮肉にもこの動画が拡散
これまでに投稿した女性の動画はなかなかヒットが出なかったが、この動画は大ヒット。
実のところ、女性は本当にタコの踊り食いをするつもりだったのか、故意にこのハプニングを狙ったのかは不明だ。だが、皮肉にもこの動画は地元中国でたちまち拡散し、欧米のSNSやメディアでも伝えられ、一気に注目を浴びることとなった。
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踊り食いをされるタコは痛みを感じるのか?
獲物を捕らえたり、潜在的な攻撃から身を守ったりするため、タコはその長く強い腕で敵の体に巻き付き、吸盤を敵の体に密着させる。
世界最大といわれるミズダコは、成熟すると各腕に約280個の吸盤を持ち、各吸盤には何千もの化学受容体が含まれていると言われている。
自然界ではその強力な吸盤を使い、自身より大きな敵にさえ反撃することからも無敵のように思えるが、踊り食いをする人間に捕えられたタコは、果たして痛みを感じるのだろうか?
カナダのアルバータ州レスブリッジ大学の心理学教授であり、足頭類専門家のジェニファー・マザー博士は、VICE誌で次のように述べている。
タコは痛みを伴う困難なストレスの多い状況を予測し、またそれを記憶付けることができるのです。タコは私たち人間よりも遥かに分散された神経系を持ち、5分の3の神経が腕に集結されています。
タコは脊椎動物が感じるような痛みを感じることができますから、踊り食いなどで生きたまま腕をちぎり取られると、相当な痛みだと言えるでしょう。
食われてなるものかと、タコは女性に対してまさに命を懸けた抵抗をしたのかもしれない。
動画を見た人たちからは、「タコの踊り食いをしようとして、逆にタコに食べられそうになっているなんて、自業自得よ」「目には目を…ってやつだね」という意見があがっていたようだ。
2019年05月12日
http://karapaia.com/archives/52274205.html
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Source: YouTube速報