オムニバス形式の『世にも奇妙な物語』は1990年にスタートした長寿番組。
かつては3期にわたってレギュラー放送されたほどの人気ぶりで、2000年には『世にも奇妙な物語 映画の特別編』(東宝)
が公開されたこともある。現在は、特別ドラマとして春と秋に放送されている。
小松左京や星新一らの作品も映像化され高い評価を獲得していたが、近年はドラマ独自のストーリーが目立つと同時に悪評が増えている。
たとえば、15年4月放送の「ゴムゴムの男」は阿部寛がヤクザを演じた作品だが、作中に『ONE PIECE』(集英社)の主人公・ルフィが登場。
大人気漫画との異色のコラボレーションとして話題になったが、視聴者からは「なんでルフィが出てくるんだ」
「完全にコメディで『世にも奇妙な物語』の雰囲気ぶち壊し」「人気漫画に便乗した感がありあり」と不満が続出した。
15年11月の放送でも、キャストへの疑問とパクリ疑惑が噴出した。
1992年に放送された「ハイ・ヌーン」のリメイクでは、玉置浩二が演じていた不気味な男をなぜか和田アキ子が演じ、
「わざわざ女性に男役をやらせる意味がわからない」と昔のファンから不評を買ったのだ。
また、竹内結子主演の「箱」に対しては、10年のスペイン映画『リミット』と「特殊な状況設定なのに、内容が似すぎている」という指摘が相次いだ。
17年4月放送の「カメレオン俳優」も物議を醸した。
菅田将暉演じる若手人気俳優が“カメレオン俳優”になるために秘薬「カメレオーネ」を投与し続けるという内容だったが、
「話がありきたりで完全に菅田くん頼りの回」「本物のカメレオンになるというオチが意味不明」などの声が続出した。
また、同年10月放送の「フリースタイル母ちゃん」は、普通の主婦が謎のリップクリームを使ったところ、プロ顔負けのラップが口から飛び出すようになるというストーリー。
主演としてラップを披露した中山美穂に対して、「なぜか心に響く」「挑戦した勇気に拍手」「肝心のラップが下手すぎる」「放送事故レベル」「寒すぎて直視できない」と賛否が分かれた。
11月10日放送の『世にも奇妙な物語’18 秋の特別編』に至っては、放送前から疑問が続出している。
番組初となるYouTuberとのコラボ企画として、「水溜りボンド」のカンタとトミーが出演。
さらに、水溜りボンドによるオリジナルドラマ動画が9日20時から公開される。
フジの老舗コンテンツが人気YouTuberと手を組んだことに対して、番組のファンからは「YouTuberの拡散力目当ての魂胆が見え見え。
YouTuber人気に便乗しすぎ」「フジはプライドを捨てたのか……迷走しすぎ」「話題の人を出せばいいってもんじゃない。物語で勝負してほしい」
「最近はドラマとしてもつまらないし、的外れのコラボばかりで辟易」と厳しい反応が多い。
時代に合わせた変化は重要だが、視聴者の声を無視していては良い作品は生まれないのかもしれない。
http://dailynewsonline.jp/article/1566749/
2018.11.11 20:50 ビジネスジャーナル
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Source: YouTube速報