未来:ぎゅって、してほしい……
未来:……ご、ごめんっ!
未来:変なこと言ってるよね、私……
亮:いいよ
未来:えっ……
亮:ほら、誰か来る前に
どこからか聞こえてくる仲睦まじいカップルの会話……ではない。実はこれ、スマートフォンで読む「小説」なのだ。
スマホ画面に流れる物語はさながらLINEトークのようで、わずか十数文字の文章が何行にもわたって展開されていく。
一文ずつ表示されるため、リアルタイム感もある。
実際に読んでみると、まるで誰かの会話を覗き見しているかのような錯覚に。
「チャット小説」と呼ばれ、ティーン世代を中心に大流行しているという。
思い起こせば2000年代には「魔法のiらんど」「野いちご」などのケータイ小説サイトが一世を風靡。
中でも『恋空』は新垣結衣主演で映画化し、興行収入39億円、動員数300万人以上という大ヒットを記録して、「恋空現象」と呼ばれる一大ブームを築き上げた。
時代が「ガラケー」から「スマホ」に変わった今、再びブームが来ようとしているのか。
「かつてのケータイ小説ブームと同じ規模になる可能性は十分ある」
力強くそう言い切るのは、チャット小説アプリ「Balloon」(バルーン)を運営する株式会社FOWD代表取締役社長の久保田涼矢さん(23)。
2017年にスマホ用のチャット小説アプリを立ち上げると、画面をタップするだけで読める操作性が中高生のハートをつかみ、たちまち話題に。
かつてのケータイ小説の勢いそのままに広まっているが、久保田さんはある「違い」を指摘する。
「今も昔もティーン世代は“等身大”を求めています。
先生やきょうだいといった禁断の恋への憧れはケータイ小説時代と変わりませんが、かつて人気を博した暴走族や不良、ヤンキーとの恋愛はもはやファンタジー。
最近はユーチューバーとの恋愛を描いた小説が人気です」
Youtuberとの恋愛がヒット 「チャット小説」が10代に流行るワケ
https://dot.asahi.com/dot/2018101100081.html
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Source: YouTube速報